梅毒検査 TPHA法
梅毒検査には、2種類あります。
梅毒の病原菌であるトレポネーマ(TP)を抗原とした検査(TP法)と、リン脂質抗原を用いた検査(STS法)です。
「TP法」「STS法」の2つの検査方法は、トレポネーマの感染によってできる抗体を検出する事で、梅毒に感染しているかどうかを判断します。どちらの検査方法にもメリットとデメリットがあります。
TP法はどんな検査?
梅毒 検査 TPHA法(トレポネーマパリダム抗体検出検査)は、梅毒の原因である「トレポネーマ」に対する抗体反応を調べる方法。
梅毒感染の有無を調べる適切な検査方法です。
梅毒の病原菌であるトレポネーマパリダムに対する抗体を検査するので、梅毒以外で陽性反応が出ることは、まずありません。
しかし、TPHA法では、一度でも梅毒に感染したことがあれば、たとえ現在は治癒していても陽性となります。
注意しておきたい点が2つのポイント
TP抗体検査は感染の機会から4週間~6週間後となるため早期診断には向きません。
また完治していても、TPHA法で検査を行うと、
半永久的に梅毒の「陽性反応」が出ます。
TPHA法では、一度でも梅毒に感染したことがあれば、たとえ現在は治癒していても陽性となります。「今」感染しているのか、「過去」に感染していたのかの判断ができないため、STS法と組み合わせて「現在」の感染を判断します。
梅毒検査TPHA法 まとめ
TP法
- 早期診断には向かない(感染の機会から4週間~6週間後の検査)
- 梅毒以外で陽性反応が出ることは、まずない(偽陽性がない)
- 治療後も半永久的に梅毒の「陽性反応」が出る
STS法
- 早い段階(2週間~5週間)で陽性反応が出る
- 梅毒以外でも陽性反応が出る
(5%~20%偽陽性を含む)
そのため、梅毒の検査ではSTSでスクリーニングを行いTP法で最終判断をおこなっています。
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