梅毒、急増する感染者数とその原因とは
2016年の梅毒感染者数は厚生労働省の報告では4518人。6年前と比べると7.3倍というもはやパンデミック状態です。
先進国の中で梅毒感染者がこのような増加を見せている国は他にありません。
検査を受けて感染がわかった人が4518人ということで、実際の梅毒感染者はその何倍もの数に上るはず…。
男性の感染者がその8割ですが、気になるのは男性女性共に感染者が増加しているということ、若い世代だけでなく、50代60代以上の以上の高齢者の感染者も増加している点です。
50代以上も増加している梅毒の背景
50代、60代以上の高齢者にも梅毒が増加している原因の1つと言われているのが「バイアグラ」などの勃起不全(ED)薬の効果です。
バイアグラはもともと狭心症の薬として開発されましたが、勃起不全を解消できることがわかってから、ED患者、そして高齢者でバイアグラを使用する人が増えてきました。
「また昔のようにセックスができる、快感が得られる…」と思ったら、試してみたくなりますよね。あなただったらどうですか?
アメリカの話ですが、高齢者居住区や介護付き住宅は、大学のキャンパスのような事態になっているというニュース記事を見ました。
同年齢の人々が1箇所に集中することによって、性感染症が急速に広まっているというニュースです。「2007年から2011年にかけて、65歳以上の米国人の中でクラミジアに感染した患者数は31%、梅毒感染者は52%増加している」(現代ビジネスより引用)
高齢者の性感染症拡大は、日本だけではなかったんですね…。
高齢化社会に移行している現代では、年齢を重ねてもセックスを前向きに楽しめるようになってきました。しかし高齢者の場合、特にセーファーセックスの意識が薄いことで感染を拡大させているという問題があることも指摘されています。
梅毒は身近な性病になってきている
「梅毒は過去の性病」という誤った認識が浸透していて、「自分とは無縁のもの、自分には関係ないもの」と思ってしまいがちです。
しかしその考えこそが、梅毒の感染を拡大させている原因だと言えるでしょう。
日常生活で感染の機会はまれですが、そこに性的な行為が入れば、感染の可能性はあるのです。
自分を守ることができるのは自分だけです。
もしも感染の可能性のあるような危険行為をしたことがあるなら、検査を受けておくこと。
また定期的に検査を受けることで感染時期や相手を特定できるので、治療に役立てることができます。
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- 梅毒に感染したかどうかの判定は医師の診察と血液検査の結果で判断します。梅毒はウインドウ期間があり十分な期間(3週間以降)の経過後でなければ正しい判定を行なうことができません
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- 梅毒は一度治っても何度でも感染します。梅毒に一度感染すると、抗体ができて何度も感染することはないという間違った情報が流れていますが、梅毒は一度治った後も予防しなければ何度でも感染する性病です。
- 梅毒を予防する6つのポイント
- 梅毒は非常に感染力の強い性病(性感染症)ですが予防する6つのポイントがあります。まずは梅毒を始めとする性感染症の、正しい知識を身につけること。 そして自分や大切なパートナーが危険な目にあわないよう心がける事が大事です