入浴でも梅毒は移る？
入浴でも梅毒は移る？
入浴での梅毒感染は、まれですが無いとはいえません。
銭湯や温泉の湯舟などで梅毒に感染する確率は低いのですが、残念ながら絶対に感染しないとはいえないということです。
梅毒の病原菌トレポネーマは
39度で5時間、40度で3時間、41度で2時間、41.5度で1時間、50.1度で5分で死滅
という報告があります。
湯舟での感染は低いのですが、せまい浴槽での混浴は止めておいた方が無難です。どうしても同じ湯船を使う場合50度前後まで沸かした後、20分ほどおき、水で温度調節して入ると良いでしょう。
銭湯やサウナ、風呂での感染は、湯船よりもむしろ腰掛やタオルなどからの感染を心配するべきです。
感染者が使用した直後の洗い場の腰掛に、運悪く入れ替わるようにして利用した場合、病変部分が腰掛に触れていた時などは感染する可能性があります。
感染者が少数だった時代と違い、感染者が多くなってくると、それだけ普段の生活でも注意が必要になってくるということです。
梅毒の病原菌トレポネーマは薬品や石鹸にも弱いので、腰掛を使用する場合は石鹸で洗ってから腰掛けると安心です。
タオルの使いまわしは危険
感染者が使用した後の濡れたタオルを使いまわすことは感染の危険があります
梅毒は1期と2期が特に感染力が強く、自分で梅毒に感染していることに気が付かず人に移してしまうことが多い時期、病変部分をこすって拭いたタオルは、分泌物の付着が心配されます。
梅毒は皮疹を触っても感染する可能性があることを忘れてはいけません。
濡れたタオルと書きましたが、サウナなど裸で利用する施設は、乾燥したタオルでも感染の可能性はあるので、タオルやバスタオルの共有は止めましょう。
感染の危険を避けるには、タオル、バスタオル、歯ブラシ、カミソリなど、直接肌に触れるものの共用は避ける方が賢明です。
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