梅毒のウインドウピリオド
梅毒は不安行為の後、すぐに検査を受けても正しい検査結果を得ることができません。
梅毒にはウインドウピリオドがあるからです。
ウインドウピリオドとは
血液検査では陰性となり、感染していることが検査では分らない空白の時期・期間を言います。
感染後、症状が出るまでの期間を「潜伏期間」、正しい検査結果がわかるようになるまでの期間を「ウインドウピリオド」と言い換えるとわかりやすいかもしれません。
梅毒のウインドウピリオドは3週間から3ヶ月と幅広い見解があります。
公的機関が発表している「梅毒のウインドウピリオド」は以下のようになっています。
厚生労働省のホームページ
第Ⅰ期の最初の数週間は抗体検査をしても陽性反応が出ないことがあるため、感染してから十分な期間(約3週間)をおいて、検査結果を確認する必要があります。と明記されています。
東京都臨床検査技師会
感染してから症状が出るまで:3週間~3ヶ月程度https://www.tmamt.or.jp/page0166.html皮膚や粘膜の小さな傷から、トレポネーマという病原菌が侵入することで発症するSTIです。病期は、第1期~第4期まであります。
第1期は性器に痛みをともなわない硬いしこりや潰瘍ができ、第2期になると全身(特に手足)に小さな斑点が多数出てきます。
男女とも症状が出ない場合があり、この場合は血液検査で判断します。
期間の差はありますが、どちらも3週間以降というところは同じ。
ウインドウピリオドは検査に必要な抗体ができるまでの期間なので、感染の機会から十分な期間「3週間」経過後から正しい検査結果が得られるということです。
※当サイトでは、厚生労働省のホームページにある「3週間以上経過後」という表記を基に梅毒の検査時期は3週間~4週間以降としています。
梅毒検査はいつからできるの?
梅毒は感染後、3週間ほどすると、感染した場所にコリコリとした固いしこりができ(硬性下疳:こうせいげかん)しばらくするとつぶれて潰瘍ができ、幹部からは分泌液がにじみます。感染者の半数上に見られる症状ですが、無症状の場合もあります。
感染の機会から3週間ほどでこのような症状が見られたら、なるべく早く病院を受診してください。梅毒1期の症状です。
症状がない場合も、感染の機会から4週経過後から梅毒検査を受けることができます。
梅毒検査RPR法であれば、早ければ17日ほどで梅毒の「陽性反応」が出ます。「陰性」の場合はウインドウピリオドを過ぎて再度確認検査を行う必要があります。
ただし、RPR法は直接梅毒の抗体を検査するわけではないため、TPHA法の合わせて陽性かどうかの判断を行います。
梅毒1期の症状を見逃した場合、感染の機会から3か月ほど経過する頃、体の体幹部分に直径2㎝からcm程の赤い湿疹が出ます。痛くもかゆくもなく、2週間ほどで消えますが、梅毒が治ったわけではありません。
この時期に感染に気が付く人がほとんどです。
「バラ疹」の他に「丘疹性梅毒疹」といって手のひらや足の裏、顔などにも赤く盛り上がった皮疹が見られたリ、脱毛症状が表れることもあります。
梅毒が厄介なのは症状が出ない期間があること、症状が出ても数週間で消えること、無症候梅毒があることです。
それは裏を返せば、症状がないからといって感染していないと安心はできないということ。検査を行って初めて陰性であることがわかるのです。
多くの場合、2期までに感染に気が付くケースがほとんどで、3期や神経梅毒に至るケースは極めて少なくなっています。
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