梅毒の即日検査について
梅毒検査には「即日検査(迅速検査・クイック検査)」と「通常検査」の2通りあります。ご存知でしたか?
「通常検査」では、結果が判るまでに1週間~10ほどかかりますが、即日検査であれば15分~1時間で判定結果を知ることができます。
梅毒の即日検査について
梅毒の即日検査は血液を採取し、血液中に梅毒に由来する抗体があるかどうかを調べます。
検査結果が「陰性」
「陰性」であれば、梅毒に感染していません。(感染の機会から6週間経過しているという条件があります)
検査結果が「陽性」
「陽性」だった場合は2通りの可能性があります。
- 現在梅毒に感染している
- 過去に感染歴があるが、現在は治癒している
梅毒は一度でも感染したことがあると抗体が残るため、以降の即日検査(TP法)では「陽性」と判定されます。現在感染しているかどうかを調べるためにはRPR定量検査で判定することになります。
即日検査で行う検査では現在感染しているのか、過去の感染なのか、その区別がつかないので、追加の確認検査が必要になるんですね。
梅毒の即日検査「迅速検査」「クイック検査」は、短時間で検査結果が判ってとても便利ですが、過去に病歴がある場合は「通常検査」でしか確認することができないということになります。
梅毒の通常検査について
梅毒の通常検査は、検査を受けてから結果を受け取るまでに1週間ほどの時間がかかります。
しかし、梅毒に感染しているかどうか、確実な判定ができるというメリットがあります。(もちろん感染の機会から6週間経過後という条件があります)
クイック検査で陽性だった場合も通常検査に切り替わり、RPR定量検査を行うことになります。
即日検査まとめ
- 梅毒の即日検査は感染の機会から6週以降から検査可能である。
- 即日検査の結果は、病院では15分ほど、保健所では1時間ほどでわかる。
- 過去に梅毒に感染したことがある場合は通常検査でしか判定できない。
保健所では即日検査も無料
梅毒の即日検査は病院や一部の保健所で検査を受けることができます。(但し、保健所ではHIV検査のオプションとなっているので、梅毒検査のみ単独で受けることはできません)
通常の梅毒血清反応検査は感染後4週間以降から検査可能ですが、クイック検査は感染の機会から6週間以上経過して検査を受ける必要があります。
保健所でも梅毒検査を行なっていますが、検査日が月に2回程度と少なく、タイミングが合わないことが多いようです。保健所の場合、検査料金は無料の場合と有料の場合(500円程度)があります。
病院での即日検査
病院での検査は原則健康保険が効かず、全額自己負担となります。
病院での検査は診察料と検査費用がかかります。目安としての料金は以下の通りです。
- 初診料2820円
- STS検査(RPR法)6000円ほど
- 確認検査が必要になった場合はさらに7000円~10000円ほどの費用が発生
(医療機関によって違います)
すでに症状が出ている場合、また最初の検査で陽性だった場合は健康保険が適用されます。
検査キットを利用した場合
郵送式の検査キットを利用した場合、梅毒のみの検査であれば4000円前後です。
検査キットの場合、医師や看護師と対面することもなければ、人に会うこともありません。費用が安く、秘匿性が高いわけです。
また梅毒検査キットで使用しているTP法はSTS法よりも精度が高く、偽陽性の確率が低い検査方法を使用しています。
しかし注意したいところが1つあります。TP法は過去の感染で完治している場合も「陽性」反応が出るというところです。そのため、過去に梅毒治療を受けた人は梅毒検査キットは意味がありません。
過去に病歴がある場合は、検査キットではなく、病院か保健所でなければ正しい結果を知ることはできません。
初めて検査を受ける場合はTP法のみで十分正しい結果を得ることができます。
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